映画・嫌われ松子の一生

下妻物語をDVDで観て「もっと早く観れば良かった」と思った俺なので、同じ監督の映画であるところの「嫌われ松子の一生」は映画館に見に行った。
ミュージカル映画的に次々に歌が挿入されるので、基本テンションがとても高い。筋書きだけ見れば一人の女性の転落人生を描いているはずなのだが、面白歌と面白演出のせいで明るいんだか暗いんだか。「きっと原作は悲しい話だったんだろうな、映画は違うけど」という気持ちになること請け合い。映画の雰囲気は内容なんかじゃなくて曲調と色彩にしか依存しないって本当なんだなあ、CM出身の監督らしいなあ、とか適当にそれっぽいことを書いときましょうか。知らないけど。とにかく派手キラキラだったよ。
気になったのは所々に挟みこまれる「時代」演出。ユリゲラーとか光GENJIとかが脈絡もなく顔を出すシーンがあるんだけど、「一時代を築いた人を出しとけば笑いを取れるだろ感」がして嫌だった。そんなことしなくても充分笑えるから不安がらんといてください>監督。とここまで書いて「面白歌も時代タレントも全部原作に書いてある通りだったらどうしよう」と不安になってきた。
あと劇団ひとりの熱演が見所。さすが川島。スタッフロールを見たら制作プロダクションだか何だかのところに「スープレックス」って名前が出てたので「劇団ひとりはコンビ解消したんじゃなかったの?」と思ったが、多分それは別の集団だよ>俺。