ノンポリシーというポリシー

宝島(宝島社刊)って雑誌を久しぶりにコンビニで見かけた。うわー最近見なかったけどちゃんと続いてるんだなあ、と思って手に取ったらマネー誌だった。あら?僕が最後に見たときはデジタルデバイス紹介誌だったんだけどなあ?週刊誌だったはずなのに月刊誌になってる?

家に帰って調べてみたら驚いた。というか宝島社公式サイトにきちんと「宝島」という雑誌がどのような変遷を経てきたかを紹介するページがあった。

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90年初頭のロックカルチャー誌がどんどん都市の若者向け情報誌になりあれよあれよと言う間にヌード&車誌に。その後もアイドル発掘したり週刊になってみたりデジタルデバイス紹介してみたり(僕はこの時期だけ知ってた)会社の部下の操縦法を取り上げたりと、ノンポリシーというポリシーを確固と感じます。というかそうじゃなかったら単なる気まぐれな人だ。

で、この雑誌の凄いところは内容によって表紙デザインをコロコロ変えてしまっているところ。同じデザイナーが作ったとは思えない、違うデザイナーだったら契約期間短すぎ、という短いスパンで表紙のデザインが変わっている時期がある。表紙の女性も90年代後半は水着になったりはだけてみたりしてるのだが、02年代には凄い落ち着いた色調の服を着ているから驚く。内容が変われば読者も変わるし表紙も変えなきゃってことなんだろうけど、それにしても凄い変貌ぶり。

6年間で特集の内容が「現役女子大生風俗に密着」→「お金を二倍にする爆騰銘柄84」と変わる雑誌を続けて読む人が居るんだろうか?一体この雑誌は誰が読んでいるのだろ?と思ってプレス向けの資料を見ると、マネー誌であるところの今の宝島の読者は5割が30代40代の男性らしい。それくらいの年代の人は第2次ベビーブームだから多いし、女子大生風俗も株もその世代が好みそうなテーマだからそういう事なんでしょうかしら?とすると5年後には宝島がサライのような雑誌になっているような気がしてきた!

こんな編集方針の雑誌が宝島社の冠っつーのはもっと知られていいと思います。